2015年6月26日金曜日

エル・インヘニオ農園へ (エル・サルバドル最終日前半)

なんだか暑くなってきましたね。
雨もまだ降りそうです。
6月最後の更新となります。

去年の今頃は入社2か月。必死にチラシを作って配っていた記憶です。
私が全注文を抽出する喫茶無料キャンペーンでした。その宣伝チラシを近所を歩きまわって配りました。
その甲斐あって、当日は本当にたくさんの方が来て下さいました。
「おいしかったから」と豆を購入される方もたくさんいて、大変うれしく感じました。
入社後初めてのビッグイベント。ありがとうございました。


さて
出張報告、5月から毎週金曜更新でやっておりますが、まだエル・サルバドルです。
今回もエルサル最終日の前半までとしました。
それだけ濃い日々だったのです。

しかし、いつこのブログは「今」に追いつくのでしょうか。
ニカラグアもコスタリカも濃厚です。丁寧に続けていきます。


エル・サルバドル最終日はアワチャパン県のエルインヘニオ農園とルス・ステラ農園へ訪れます。

まずエル・インヘニオ。
当店では扱っていませんが、店主栢沼は前にも来たことがあるとのこと。
オーナーはウルティアさん。早朝にロベルトさんと共に宿まで迎えに来て下さいました。

【ウルティアさんの運転でイラメテペック山脈へ】

農園の前に街の事務所へ寄り、従業員をピックアップ。

【事務所に飾ってあった絵】

さて山道を登り農園に到着です。

着くとそこには、植物園かと思うような様々な花が。


すごい広さと設備でした。
楽園、空中庭園、そんな感じです。

【蒸気が噴き出すアウ・ソル】

この写真で見ていただきたいのは、おじさんの横顔ではなく、中央の煙です。
この農園の特徴として火山の蒸気が噴き出す穴があることです。
その穴のことを「アウ・ソル」と呼んでいました。
今回は近くまでは行かなかったのですが、「近くで記念撮影できるからまた次回行こう」と約束をしました。

さて今いるここは農園というより植物園。
コーヒーの木があまり見当たりません。
そうです、さらに山を登っていきます。
ピックアップトラックの荷台に乗り、しっかりつかまりながら進んでいきます。

あれ、警備の方々でしょうか、ショットガンやマシェティを持った人達もたくさんついてきます。


【登っていく】


あれ、全然違う名前の農園だ。と疑問に思いましたが、
エル・インヘニオ農園は複数の農園の集合体なのです。


登っていくにつれて、斜面も急になり、景色も壮大になっていきます。

車も「ちょっと重いー」と叫びながら男たちを運んでいきます。

途中木が剪定された区画や、若い木が並ぶ区画を通り過ぎ、
だいぶ標高も高くなってきました。
そして



ついに来ました!すごい! 
綺麗にコーヒーの木が並んでおります。

掴まりながらだったのであまり写真は撮れていませんが、
この景色、見た瞬間圧倒されました。


岩でゴツゴツした急斜面をさらに登っていきます。
車は、叫んでいるのか悲鳴をあげているのかもうわかりません。

【パカマラ種が並ぶ】(ムービーです。ごめんなさい、スマホでは恐らく見ることができません)

ここよりもう少しいったところに休憩所があり、そこで終わり。

この景色です!


さっき下から見ていたアウソルもあんな小さく見えます。
しかし蒸気の「ゴォーーー」という激しい音は聞こえます。
ここは標高1,600mほどの地点です。

【コーヒーとお菓子をいただく】

ここで飲んだこのコーヒー、本当最高でした。美味しかった。

【記念撮影(左からウルティアさん、店主栢沼、ロベルトさん、私)】

少し逆光ですね。場所のせいか私真っ黒です。
でも景色が壮大で本当に素晴らしい。

んー、なんだか白いポロシャツを着ていくべきでした。

少しだけ下ったところでも記念撮影
【パカマラに囲まれて】

この辺りにはパカマラの他にもブルボンやパカスも植えてあります。


先ほどの4人での記念写真の反対側にもさらに大きな山が見えます。


あの山もなんと彼らの所有地。
高いところで1,850mほど。
しかし、自然保護のため触れていないとのことでした。
コーヒーの木もなく、植える予定もない。
「自然を守りたいから」と説明してくださいました。

ただただ壮大です。
プテラノドンが飛んでいてもおかしくない景色です。

十分に満喫しました。
次もあるので、来た道を下って行きます。
荷台に乗って。爽快な気分です。
ショットガンやマシェティを持った方々と一緒に下っていきます。



大変良い経験となりました。
人生で何回も来れるような場所ではありません。
しかし、また必ず訪れたいです。


ウルティアさんの運転で農園をあとにします。


そしてとあるガソリンスタンド。
車が停まり、ここでウルティアさん、ロベルトさんとはお別れです。
お世話になりました。ありがとうございました。


車を降りて、向かいに白いトラック。
中から白いシャツのおじさんが出てきてのしのしと歩み寄ってきます。


「マリオだ。」と名乗るおじさん。


ルス・ステラ農園のオーナーのマリオさんです!

私たちも自己紹介をしました。

ここからマリオさんの運転でルス・ステラ農園を目指します。

運転席にマリオさん、真ん中に私、助手席に店主が座り出発です。


む、なんだかお酒臭いような。。。



来週金曜報告致します。

masa

2015年6月19日金曜日

ヒマラヤンに会う (エルサルバドル4日目 後半)

先日お店でお客様が、「あれネットで買えますよ。タヒン。」
と教えて下さいました。

そうです、あれです。
前回の投稿、ヒマラヤ農園にてマンゴーにかけてたスパイスです。
スペイン語なので"Tajin"は「タヒン」と読みますね。
ネットでカタカナで「タヒン」と検索すると予想外に日本語サイトもあったり、扱っているお店ものってたり。わりと有名だったのですね。

店主も近所に売っているとこあるらしいとチェック済み。
近いうち買いに行きレビューしますね。
もしどなたかお持ちでしたら感想聞かせてください。



さあ、エルサルバドル4日目後半の報告です。
サンタマリア農園をあとにし、車で精製所ロス・セリートスへ。

【ロス・セリートス】

精製所の近くには苗床もありました。



【パーチメントで土が覆われています】

こうすることにより、土の表面の乾燥を防ぎます。

広い苗床でした。

ざっと歩き回った後、ソニアについていき精製所の近くへ。

【パティオ 地面はレンガ】

収獲期ではないので、精製所は動いておりません。

精製所の説明よりもソニアは
「フルーツいっぱいあるよ!」
と色んなフルーツを紹介してくれました。


マラニョン ハポネス(Marañon Japonés)】

マラニョン ハポネス、意味は「日本のカシューナッツ」。
しかしこれ、ナッツ部分がない果実。まったく別物です。
マラニョンの仲間ということですかね。どうして日本なんでしょうかね。

【かじったところ】

りんごみたいに甘くて美味しかったように記憶しております。

グアナバナ

これは出張中食べる機会がなかったのですが、
ジュースにすると美味しいと店主は言っておりました。

【カカオ】

なんとカカオもありました。
カカオがなっているところ初めて見ました。

ジャックフルーツ

日本語ではパラミツと呼ぶのでしょうか。世界最大のフルーツですね。
これ、滞在していたハワイの農園にあって食べたことがあります。
最初見たときのインパクトはすごいです。「ちょっと珍しいスズメバチの巣だぁ!」と思いました。
大きいだけでなくすんごく重いんです。大きいものだと人くらい(40〜50kg)重いです。
食べ過ぎるとお腹をこわすとも聞いたことがあります。
でもおいしかったですよ。

他にもマンゴーとかマタサノとかがありました。

ソニアは「マタサノはエルサルでは珍しいんだよ。」
って言っておりました。

が、

前日ピリネオスで見たばかりでした。

マタサノ(ピリネオスにて)】

でも食べるのはここが初めて。
複雑な味。マンゴーのような甘さもあるけど、ソーセージのような香りも。
非常に面白い、クセになりそうです。


はい。なんだかフルーツの紹介ばかりになりましたが、
本当豊富な種類と量です。
いいですよね~。

その後、精製所隣のソニアの家にお邪魔しました。

そこでなんと!


「ニャー」

これは、ヒマラヤン

そんな、、、 
完璧すぎるブランディングです。

とても感動した瞬間でした。
プロフェッショナル。

ソニアの家はゲストハウスのような造り。
何日か泊りたく感じました。


【ぬかりないブランディング】

【シナモンの木がありました】

シナモンの木、香りを嗅ぐとシナモン!初めて見ました。


これは水を浄水する石だとのこと、
値段は忘れてしまいましたが、すごく高いです。
石の上から水を入れ、下の容器に溜まるとのこと。


さあ、そろそろ帰る時間です。

家を出て、
出たところに



この石。


「これは、先住民が生贄を殺していた石なの。山の頂上にあったんだけどここに運んできた。」
とソニア。

ん?      えぇ?

そんなものが家の庭に!?

しかもソニアは説明しながら足で蹴っています。

いやいや、    えぇ!?

写真に何か映るといけないと思い撮るのを躊躇いましたが、
大丈夫なようですね。

本当にこれで生贄が。。。!?



さて、車に乗りコンセホへ戻ることに。
車中ではトウモロコシをいただきました。

コーヒー以外の部分でも感動や驚きの多い訪問となりましたね。
ありがとうございました。


コンセホに戻り、

夜はなんとエルネストの家でププサを御馳走になってしまいました。
この日、まともな食事をとってなかったのもあるかもしれません。
しかし、間違いなく今回の出張の中でNo.1ププサです。
美味しすぎます。もうただただ美味しい。

一枚食べて。エルネストが「まだあるぞ」

もう一枚食べて「マサまだあるぞ」

もう一枚食べて「まだあるぞ」

計5枚食べたんですかね。
さすがに満腹でした、でもとても幸せです。
本当に感謝です。

店主栢沼はエルネストの家に泊っていた時期もあり、
ププサを食べる時間がとても楽しみだったようです。

これが毎日食べられるのは最高です。


関係ないのですが、
インドに3か月くらいいた時、最初の1週間ホームステイしていたステイ先のチャパティが一番おいしかったなぁ。と思い出しました。
気持ちの問題でしょうか?
それとも家庭の味が一番なんでしょうか
間違いなく一番おいしかったです。

【インドにて】


はい。

そしてエルネストのご家族にお別れをし、
エルネストの車で宿まで。

次の日がエルサル最終日ですが、エルネストとはここでお別れとなりました。
翌日もお会いする予定だったのですが、難しくなったようです。
お会いできなかったのですが、素敵なプレゼントを宿に届けてくれていました。
最初から最後まで本当にお世話になりました。
ありがとうございました。


さてさて
次の日は、
アワチャパン県のエル・インヘニオ農園と
サンタアナ火山のルス・ステラ農園です。
エル・サルバドル最終日。

また来週金曜に更新致します。

masa

2015年6月12日金曜日

ヒマラヤ農園へ (エルサルバドル 4日目 前半)

一昨日6/10から本日6/12まで。
東京ビッグサイトでの「インテリアライフスタイル展」にCAFE Ryusenkeiが出店しているのです。
そのお手伝いとして、カフェテナンゴもコラボでコーヒーを販売しております。

商談をメインにした展示会のようで一般の方はご入場できないそうです。(招待状をお持ちの方はOK)
CAFE Ryusenkeiを見に来るだけでも価値があり楽しいんですが、ほかにも様々な雑貨や家具など、面白そうなブースばかりでした。
私は昨日・今日と二日間お手伝いさせていただいております。

■CAFE Ryusenkei
http://cafe-ryusenkei.com/

■インテリアライフスタイル展
http://www.interior-lifestyle.com/


はい。
出張報告していきます。

エルサルバドル4日目、朝起き、朝食を食べる暇もなく、コンセホへ。
お迎えが来て下さいました。

この日はヒマラヤ農園!今年1月におすすめセットで販売開始したものです。
マイクロロットだったのと人気だったこともあり、すぐに完売してしまいました。

コンセホにて、
オーナーのソニアさんが迎えに来て下さるので待つことに、その間、コーヒーをいただきました。

【エスプレッソをいただく】

さて、ソニアさん到着!
自己紹介をし、車へ。
ソニアさんの運転で農園へ向かいます。

ソニアさんはヒマラヤ農園だけでなく、サンタ・マリア農園 プレトリアⅢ農園のオーナーでもあり、その三つの農園はそれぞれCOEの入賞歴があります。精製所ロスセリートスも所有。
今回はヒマラヤとサンタマリア、そして精製所を見せていただきました。

ヒマラヤ農園、地区はアパネカ。サンタテクラから西へ1~2時間ほどで行けます。

またまっすぐの道を進み、曲がって山へ入っていきます。

【山へ】

さて着きましたよヒマラヤ農園。
ここは高いところで標高1,800mほど。
広さは98マンサナ。

【ヒマラヤ農園】

まずはじめに驚いたのはセミ!
セミがよく鳴いていました、そしてあちこちに抜け殻が。

【セミの抜け殻取り放題】

【遠くにアパネカの町が見えます】

【急斜面を登っていく】

ここには古く、背の高いブルボンの木が多く植えてありました。

ものすごい急斜面で、落ち葉や小石で滑りやすく、「ここでの作業は大変だろうな」と感じました。
皆転びながら進んでいきます。



歩いていると
「タルトゥーサだ」とソニア


これはタルトゥーサというウサギのような動物が穴を掘った跡。
穴を掘って根を食べてしまうそうです。
タルトゥーサ、見てみたいです。

【転んでしまうのでコーヒーの木につかまりながら進んでいく】

ざっと歩いた後、マンゴーをいただきました!

ジューシーでこってり甘い!すんごく美味しいです!
上にかかってるのはこれです。

【タジン?】

少しレモンの風味もあるスパイスです。
これをマンゴーにかけるとめちゃくちゃおいしい!
甘さと辛さが面白くマッチします。
フルーツではなく、ごはんにかけても美味しそう!

「スーパーに売ってるよ」とソニアは言っていたので、
「必ず買って帰ろう!」と思ってましたが、忘れてしまいました。
出張で後悔してる事第1位ですね。



マンゴーを食べていると、
「マンゴーまだあるし、サンドイッチもあるよー、コーラも、スナックも、ビールもあるよ」とソニア。


少し座って軽食タイムです。農園内でコーヒーに囲まれながらホッと一息。
飲み物はいつも炭酸飲料かビールです。

【イゲロ】

座っているとイゲロを見せてくれました。
これは、とげとげのボールのような部分の中に種があり、この種から油がとれる植物。
よくシェイドツリーとしても使われています。


【記念撮影 左はヒマラヤ農園の管理人さん、その隣がソニアさん】

さて、車に乗り、次はサンタマリア農園へ。
同じアパネカですが、少し離れた場所にあります。

【サンタ・マリア農園】

ヒマラヤ農園に比べてサンタマリア農園はフラットな地形にある農園。
標高は1350mほど。広さは90マンサナ。

ここには強風から守るための防風林(コルティーナ・ロンペビエント)があり、高い木の壁の間にコーヒーが植えてあります。

遠くから見た写真がこれです。
ワッフルです。
中に入ってしまうとわからないのですが、外からだととても綺麗ですね。
エルサルバドルの農園によく見られる特徴です。

【リマ】

これはフルーツ。レモンのような、オレンジのような味。
そしてこれ、葉っぱからも同じ香りがするのです。面白い!さわやかで良い香り。

【ビールもいただきました】

エルサルバドルのビールピルセネル。
美味しいです!農園でのビールは初!

【店主栢沼も】


私はお酒が好きなのですが、とても弱く、すぐに赤くなってしまいます。
コーヒーを始めたのもお酒が強くないからというのが少しありました。

この日も疲れていてすぐに赤くなってしまいました。
自分ではそれほど酔ってもいないし、まだまだ大丈夫なのはわかっているのですが、
他の人から見たら異常な赤さ。

飲みながら農園を歩いて「これは一本飲めるかなぁ」と考えていたら、

ソニアが 
「あちゃー、日焼け大丈夫?暑い?」と心配してくれ、
日焼け止めクリームを渡してくれました。

「そんな一瞬で日焼けするわけないよ。」と思いながら、
一応、アルコールが弱いだけで、アレルギーってわけでもないと説明しましたが。。
ふと自分の肌を見なければ気付かないので、恐いですね。

店主栢沼は「熟したチェリー並み。もうすぐノーブルエイジ。」と言っておりました。
素晴らしいです。

悲しいなぁ悔しいなぁと思いながら
念のため日焼け止めクリームを塗るのでした。。。


つづく。


長くなってしまうので、
今週はここまでにしておきます。
来週金曜この日後半のことを記していきます。

masa